東日本大震災の復興支援に向けて、グーグル日本法人が立ち上げた新サイト。震災や津波により失われた被災地の町並みや、このままでは忘れられてしまう地域の祭りや行事といった地元の風土や文化を、動画や写真の形で残し、個人の被災体験や復興の歩みとともに広く共有することで、過去の「記憶」を「未来へのチカラ」へと変えていこうというもの。同社では、これまで安否情報検索サービス「グーグル パーソンファインダー」や「グーグル避難所名簿共有サービス」などにより被災者支援を行ってきたが、被災から復興へと段階が移る時、何ができるのかを社内で議論した末、同サイト開設に至ったという。2011年5月16日にサービス開始。具体的には「被災前の町の風景」や「被災地の現在の様子や復興の様子」「被災当日のさまざまな体験」などが記録された写真や動画を投稿してもらい、グーグルのデータセンターで管理。これらは「MIRAIKIOKU」のタグを付けて全世界に公開され、撮影日時、場所、タイトル、コメントなどを手掛かりに検索できるだけでなく、誰でも自由に利用、加工できる。投稿や検索は、動画共有サイト「YouTube」や写真共有サイト「Picasa」からも可能。なお、グーグルでは同日もう一つの復興支援サイト「東日本ビジネス支援サイト」もスタート。こちらは地元新聞社7社の協力を得て、被災地の商店や企業を撮影した動画をYouTubeにアップ。現時点での営業活動や商品情報の紹介も行い、通販や予約などの商談へとつなげていくのが狙いだ。