抗菌ISO規格(ISO22196)ともいい、国際標準化機構(ISO)が国際規格として新たに承認した、抗菌製品の品質を認証するマーク。抗菌加工は、製品に塗るなどの加工を施して、菌の増殖を抑える技術である。病原性大腸菌O157騒動が起きた1990年代に、過剰な抗菌ブームが生じたため、消費者保護の観点から、まがい物の抗菌製品を区別するものとして標準化が図られ、JIS抗菌規格が定められた。抗菌製品には自己適合マークとして、抗菌製品技術協議会(SIAA)による「SIAAマーク」が表示されている。2007年9月18日、ISOは、SIAAが提案する抗菌性能の評価試験方法を、正式にISO22196として承認。これにより、抗菌ISO規格に準拠した製品には、「SIAA ISO 22196 for KOHKIN」という日本発のロゴが使用されることになる。07年9月には「プラスチック」製品が承認されたが、さらに「セラミック」製品、「金属」製品、「ゴム」製品などへと、順次、枠が広げられていく予定である。