株式会社ブックライブが運営するクラウド型電子書籍ストアの名称。同社は電子書籍事業を行う、凸版印刷系列の会社、ビットウェイの子会社として2011年1月に設立された。サービス提供は2011年2月上旬の予定。電子書籍ストアは、たとえば、メーカーの電子書籍端末に依存する端末メーカー系(ソニーの「Reader Store」やシャープの「TSUTAYA GALAPAGOS」など)、電子通信事業者が自社のサービスとして提供する通信事業者系(NTTドコモの「2Dfacto」、KDDIの「LISMO Book Store」、ソフトバンクの「ビューン」)など、さまざまな事業者が多種にわたるサービスを提供してしているが、BookLive!がこれらと大きく異なるのは、おもに次の4点である。(1)ハードウエアに依存しないマルチデバイス型、(2)EPUBやXMDFなど主要な電子書籍フォーマットに対応、(3)共通IDにより複数端末での閲覧が可能、(4)クラウド上の「My書庫」でコンテンツを一元管理できる、など。つまり、BookLive!でコンテンツを購入すると、コンテンツはクラウド環境に設置された「My書庫」で一元管理され、電子書籍専用端末やスマートフォンなど複数の異なるハードウエアで自由に閲覧できる、というもの。サービス開始時には、実用書やコミック、小説などのコンテンツを約3万点用意し、11年春には10万点にまで増やす予定だという。なお、クラウド型の場合、ネットワーク接続していない状態(オフライン)では、閲覧ができないのではないかという疑問があるが、購入コンテンツはダウンロードが可能なので、オフラインでも問題なく閲覧できるという。