マイクロソフトが開発したスマートフォン向けOS(基本ソフト)及びハードウエアプラットフォームの名称。2010年10月、マイクロソフトは、それまでモバイル機器専用OSとして開発・提供してきたWindows Mobile(ウィンドウズモバイル)から、スマートフォンに特化した新しいOSのWindows Phone 7へと移行した。Windows Phone 7搭載のスマートフォンは日本では未発売だったが、世界35カ国で11機種が発売された。さらに11年5月、マイクロソフトは、Windows Phone 7の次世代バージョンであるWindows Phone 7.5を発表。開発コードがMangoだったことから、Windows Phone Mangoとも呼ばれている。Windows Phone 7.5は、前バージョンから500以上の新機能が追加され、日本語を含む21言語に対応する。画面は、地下鉄の路線図のようなわかりやすいユニバーサルデザインを目指し、メールや電話などアクセスしたい機能がひと目でわかるタイル型ユーザーインターフェースを採用した。タイルには、アプリケーション以外にもよく使う連絡帳や楽曲の再生リストなどを張り付けられたり、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアをOSの一機能のように利用できるなど、軽快な操作性が大きな特徴となっている。また、Webブラウザーにはインターネットエクスプローラー9のレンダリングエンジンを搭載し、高い再現性を実現。ビジネス用途も多いOfficeドキュメントは、クラウドサービスのWindows LiveやOffice 365で共有したり編集することもできる。なお、Windows Phone 7.5搭載のスマートフォンは、世界に先駆け、11年9月にKDDIより発売が予定されている。