アメリカの中央銀行制度である連邦準備制度(FRS ; Federal Reserve System ; The Fed)を構成する機関の一つで、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)が開催し、公開市場操作の方針などを決める委員会。金融政策の最高意思決定会合で、日本銀行の金融政策決定会合、欧州中央銀行(ECB)のECB政策理事会などに相当する。定期的に年8回、6週間ごとの火曜日(2日開催の場合は火曜日・水曜日)に開催されるほか、必要に応じて随時開催される場合もある。委員会は12人で構成される。内訳は、FRBの理事7人とニューヨーク連邦準備銀行総裁が常任メンバーで、ほかにニューヨーク連銀を除く地区連銀を4グループに分け、各グループの代表となる地区連銀総裁4人が1年交代の持ち回りで加わる。委員会の議長はFRB議長、副議長はニューヨーク連銀総裁が務める。委員会では、地区連銀が管轄地域の景気動向や経済状況を調査した、地区連銀経済報告(ベージュブック)などをもとに討議が行われ、政策金利であるFFレートの誘導目標、景況判断、政策方針などが決定される。FOMC開催の最終日(東部標準時間午後2時15分ごろ)に声明文が公表され、また、議事要旨は3週間後に公開される。委員会の決定や議論の内容は、アメリカ経済や金融市場の方向を探る上で重要な資料となる。