SIM(SIMカード)は、携帯電話に内蔵された、個人情報や電話番号、アドレス帳などを記録したICカードのこと。日本では、特定の通信事業者のSIMカードしか利用できないように、機能を制限するSIMロックがかけられている。SIMフリーはロックを外してしまえば、携帯電話本体や電話番号が同じままで、通信事業者を変更したり、ほかの携帯電話に電話番号や情報を移したりすることが、SIMカードの差し替えで可能になる。総務省「モバイルビジネス研究会」は、SIMフリーを含む提言をまとめた報告書案を2007年6月26日に発表した。SIMフリーが導入されると、現在のような、通信事業者が多額の奨励金を支払って携帯電話を安く販売するかわりに、そのコストを通信料金に転嫁する日本独特のビジネスモデルが崩れ、携帯電話価格と通信料金を分離した料金体系になるとみられている。ただし、その前提として、現状では事業者ごとに異なる、通信方式の共通化が必要になる。