残業など超過勤務の後、次の就業開始までの間に一定の連続した休息時間(インターバル)を与えるよう義務づける規制。長時間労働に歯止めをかけ、労働者の心身の健康を守るのが狙いで、日本では2009年春闘で、情報労連傘下の情報通信、ソフトウエア関連11社が導入した。労働基準法では、休憩時間を除き1日8時間、1週間では40時間を超えて労働させてはならないと定められている。ただ、労使協定を結べば、条件付きではあるが、何時間でも働かせることが可能なため、コンピューターのソフト開発など、業種によっては長時間労働を強いられる人たちも多い。たとえば朝9時から定時の5時を過ぎて夜中の12時まで残業した場合、翌朝定時に出社すると、休息時間は9時間しかない。勤務間インターバル制度で休息時間が10時間とされれば、翌朝の始業は10時からになる。総労働時間でみても、週5日勤務で休息時間が最低10時間であれば、週の労働時間は最大でも24時間×5日-10時間×4回の80時間に抑えることができる。EU(欧州連合)では24時間につき最低連続11時間の休息期間を定めている。