KDDIが2012年1月に発表した、auブランドのネットワーク・コンテンツサービスの総称。12年3月1日から提供開始。auが掲げるマルチユース、マルチネットワーク、マルチデバイスを柱とした3M戦略の第一弾となるサービス。現時点では、Andoroidスマートフォンが対象のサービスだが、今後はパソコンやタブレット、テレビなど対応機器を増やしていく予定。auスマートパスポートは、Androidアプリやストレージ(インターネット上の記憶領域)などのコンテンツサービスをまとめた「auスマートパス」と、自宅のインターネット接続との組み合わせでスマートフォンの利用料金が割り引かれる「auスマートバリュー」、auの各サービスを一元管理できる「au ID」の3つで構成されている。特に、auスマートパスは、(1)Androidアプリのなかでも人気の高い有料アプリが無制限にダウンロード可能、(2)写真や動画を保存できる10GBのストレージサービス「au Cloud」を提供、といったサービスが月額390円(税込)で提供されることから大きな話題となっている。Andoridアプリ以外にも、携帯電話でも人気が高い、運動管理サービス「au Sports Run&Walk」などau独自のサービスも利用できる。また、初心者向けのサポートやセキュリティー対策、コンビニエンスストアなどで利用できる割引クーポンやポイントサービスなども提供される。auスマートバリューは、KDDIが提携するCATVやFTTHのインターネット接続事業者のサービスと組み合わせることで、スマートフォンの利用料を契約数単位で最大で2年間、毎月1480円(税込)割り引いてくれるサービス。2年を過ぎると契約期間内は月額980円(税込)割引に変更される。au IDは、これまでau one IDとして提供されてきたサービスの後継で、ユーザー固有のIDとして割り振られる。これにより、さまざまなauのサービスを端末の種類や個数に関係なく、横断的に利用できるようになる。