アメリカ南部のジョージア州アトランタに本拠を置き、商品取引(コモディティー取引)をオンラインで世界的に扱う電子取引所、およびその運営会社のこと。2000年にエネルギー関連のデリバティブ(金融派生商品)取引市場として設立された後、ロンドン国際石油取引所(IPE)、ニューヨーク商品取引所(NYBOT)、二酸化炭素排出権の取引市場であるシカゴ気候取引所(CCX)などを買収し、傘下に収めた。原油や灯油、ジェット燃料などエネルギー関連の先物取引で世界的に知られるが、農産品や外貨など、さまざまな商品の取引も扱っている。さらに2012年12月20日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に持つNYSEユーロネクストを82億ドル(約7200億円)で買収すると発表。ICEはこれまで株式の取引を扱っていなかったが、13年後半に見込まれる買収手続きの完了とともに、上場企業の株式時価総額合計で世界最大のニューヨーク証券取引所を傘下に加えることになる。