電話番号などが登録されていない状態の携帯電話のこと。携帯電話では、SIMカードとよばれるICチップに、電話番号や個人情報、アドレス帳などが登録される。回線契約を結ぶと、情報を書き込んだSIMカードを携帯電話に差し込み、電話として使用できるようになる。白ロムはICチップが抜かれた携帯電話で、ネットオークションなどでは、機種の買い替えでSIMカードを差し替えた後の古い端末や、売れ残りの未登録新品などが、白ロム機として売買されている。ソフトバンクやNTTドコモの第3世代携帯電話では、自社の機種ならば、自分でSIMカードを差し替えれば、その番号で契約期間や料金体系を継続したままでも使用できる。また、新品より安いこともあって、頻繁に機種を変更するユーザーや、破損で使用不能になった端末の代替を求めるユーザーなどに人気がある。しかし、近年は、被害者に何台もの携帯電話をアルバイトと称して契約させた上で、その携帯電話をだまし取り、SIMカードを抜いて転売、被害者は残った多額の携帯代金を支払わされる「白ロム詐欺」も発生している。