シャープが2010年12月に市場に投入するメディアタブレットと呼ぶ電子書籍端末と、それにともなって展開する電子ブックストアサービスの名称。電子書籍端末は、先行するアップルのiPadなどと同様のタッチパネル方式で、大きさは10.8型(週刊誌サイズ)のホームモデルと、5.5型(新書本サイズ)のモバイルモデルの2機種があり、後者には、マウスを裏返したような形でボールを指で動かして入力するポインティングデバイスの一種のトラックボールが搭載され、片手での操作を可能としている。書籍データなどを無線LANで取り込むのはiPadやKindle(キンドル)と同様である。電子書籍フォーマットには、シャープが独自開発し、日本語の文章に最適環境であると推奨するXMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)を採用。OSにはグーグルが無償で公開しているアンドロイドOSを採用し、パソコンに専用のアプリケーション「GALAPAGOS Station」を取り込み、メディアタブレットを連携させるとしている。10年9月末にガラパゴスの名称と概要が公表されたものの、価格等も含めて詳細はまだ明らかにされていない。一方、電子ブックストアサービスのガラパゴスは、定期購読する新聞や雑誌のみならず電子書籍のコンテンツの体験版(無料)も配信する自動定期配信サービスを行い、体験版が気に入ったら、そのまま購入できるという。サービスの開始から3万冊の新聞、雑誌、書籍のコンテンツを用意し、ハードから配信サービスまでも手がけるビジネスモデルを採用しているのがガラパゴスの特徴である。