1949年制定の屋外広告物法に基づき、同年、東京都が定めた条例。良好な景観の形成や公衆への危害防止などを目的に、屋外広告物の規制を行う。屋外広告物とは、(1)常時または一定の期間継続して、(2)屋外で、(3)公衆に表示された、(4)看板、立看板、はり紙・はり板、広告塔、広告板、建物などに掲出・表示されたものなどを指す。営利的なものはもちろん、絵や商標など表示内容にかかわらず規制対象であり、広告を出すには都の許可が必要となる。2011年9月22日、小田急電鉄は、「ドラえもん」などのキャラクターを車体外部にあしらったラッピング電車「小田急F-Train」が同条例に抵触していたため、同月末で運行を取りやめると発表した。同列車は、小田急線沿線の神奈川県川崎市に「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」がオープンしたのを記念して、同社が8月より独自に運行していたもの。8月中旬に東京都から、(1)許可申請を実施していない、(2)広告物の面積が基準(車体1面の10分の1以下)を超えているとの指摘を受けたという。