ダボス会議を主催する世界経済フォーラムが、2008年6月18日に発表した、物品が国境を越え、自由に流通する状況を指数として示したもの。「世界貿易円滑化報告2008(The Global Enabling Trade Report 2008)」のなかで、世界118カ国・地域を対象に、初めてのランキングが公表された。指数は、市場開放度、通関手続き、運輸・通信インフラ、ビジネス環境の4分野を対象に、自由に物品を流通させる要因やサービス、政策などを、公表データなどや各種調査をもとに測定している。第1回目となる今回のベスト3は、1位が香港、2位がシンガポール、3位がスウェーデン。以下10位までは、ノルウェー、カナダ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、スイス、ニュージーランドと続く。日本は13位で、各分野ごとの順位では、市場開放度こそ4位だったものの、通関手続きは17位、運輸・通信インフラは13位で、とくにビジネス環境が35位と評価が低かった。なお、中国は総合48位、4分野の評価も71位、43位、36位、77位と、軒並みふるわなかった。