事故や失敗の原因を究明し、その失敗情報を分析・共有することで再発防止につなげようとする学問。生産活動における失敗や事故は避けることができないので、その失敗情報から失敗を繰り返さないための方法を策定・提供する。畑村洋太郎東京大学名誉教授が提唱し、2002年11月に特定非営利活動法人失敗学会を設立。さまざまな失敗や事故の原因究明から教育まで幅広く活動している。政府は、11年3月の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)で発生した福島第一原発の原発事故について、事故調査・検証委員会の設置を決定。その委員長に畑村名誉教授を起用した。11年内に中間報告を、12年夏には最終報告を出す予定。