東京電力と神奈川県の川崎市の共同事業として、同市臨海部の埋め立て地に建設された国内最大規模のメガソーラー発電所。2011年12月19日に営業運転を開始した。東京電力が所有する23ヘクタールの敷地に、約6万4000枚の太陽光パネルを敷き詰めた施設で、最大出力は1万3000キロワット(13メガワット)に達する。年間発電電力量は、一般家庭約3800軒分に相当する約1370万キロワット/時で、これに伴う二酸化炭素排出量削減効果は年間推計約5800トンとしている。また、ここからほど近い臨海地域では、同じく東京電力と川崎市が手がけた「浮島太陽光発電所」が、同年8月から営業運転を始めている。こちらは、川崎市所有の土地に建設した最大出力7000キロワット(7メガワット)の発電所で、年間発電電力量は一般家庭約2100軒分に相当する、約740万キロワット/時。二酸化炭素排出量削減効果は年間推計約3100トン。いずれの発電所も、東京電力が建設および運転、保守を担い、川崎市は太陽光発電等の普及啓発活動を担う。市が進める地球温暖化対策「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」の一環でもある。扇島太陽光発電所が稼働したことにより、合計出力2万キロワット、一般家庭5900世帯分の電力をまかなう、メガソーラー発電の一大拠点ができたことになる。