スーパーマーケットなどの小売店で、買い物客自身がレジ端末を操作して決済、袋詰めを行う、セルフサービス式の決済システムのこと。管理端末と、バーコードの読み取り機、自動支払機、重量計からなるレジ端末4台を1セットで、従来の対面式レジ2台分のスペースに設置するのが一般的。買い物客は、画面表示や音声案内に従って商品のバーコードを読み取らせ、重量計の上のレジ袋に入れる。バーコードには商品の重量も記録されており、読み取った情報と実際の重さが一致しないと決済ができないようになっている。決済は現金のほか、電子マネーやクレジットカードにも対応する。利用者にとっては、少ない点数や、急ぎのときでも行列に並ばずに済み、時間の短縮になるほか、中身を他人に見られないなど、利便性が向上する。小売店側は、複数のレジを一人の担当者が管理し、操作の確認や手助けやトラブルに対応するために、余った人員を接客など、別の業務に回せる利点がある。欧米では1990年代末から普及した。日本では、2003年ごろからスーパーマーケットで導入され、深刻な人手不足を背景に徐々に広まりつつある。07年度からはコンビニエンスストアやドラッグストアなどでも導入が始まった。