キャバクラで働く女性たちのための労働組合(略称「CU」)。2009年12月1日、関係者が発足を公表。同月11日には第1回準備委員会が都内で開かれ、10年の正式発足を目指して、賃金未払いやセクハラなどの仕事上の悩みを電話などで受け付ける「キャバ嬢SOSホットライン」と、ユニオンの趣旨を理解して支援してくれる人たちを募る「CUサポーターズクラブ」(ともに仮称)を12月中に設置する方針を確認した。キャバクラ嬢らによる労組はきわめて珍しいが、結成のきっかけは、今回分会長となった20代の女性が、賃金未払いや店長からのセクハラなどに悩み、半年ほど前に「フリーター全般労働組合(F労)」に相談したこと。これに限らず、「夜の世界の常識」として、遅刻や欠勤への過剰な罰金や、過酷な売り上げノルマ、客の性的サービスの強要などの悩みが、フリーター労組にも多く寄せられていた。多くは明らかな違法行為だが、たいていのキャバ嬢は泣き寝入りしているのが現状。フリーター労組では、個人で立ち向かうには限界があるとして、専門分会を立ち上げる方針を固め、準備を進めていた。