インターネットの検索サイトや通販サイトの検索フォームに文字を入力すると、入力途中でも、予測される単語や連想される関連語、関連情報が自動的に表示される機能のこと。たとえば検索サイトで「しゅ」とひらがなで入れた時点で「首都高 渋滞」「出産祝い」など予測された単語が表示されたり、「ゴールデンウィーク」と入れると「ゴールデンウィーク 国内旅行」「ゴールデンウィーク イベント」など、単語が組み合わされて表示される。ユーザーは、その中から自分の意図に合った検索候補を選ぶことができる。検索候補は、過去の検索結果から機械的に処理されて表示されている。入力の手間が省かれたり、うろ覚えのキーワードでも探せるなど、便利な機能として、グーグルやヤフー、マイクロソフトなど、ほとんどの検索サービスが採用している。半面、有名人の名前や会社名などとともに中傷する単語が表示されるなどといった問題もあった。検索大手グーグルのサイトで自分の名前を入力すると、身に覚えがない犯罪を連想させる単語が表示され、それを理由に解雇や内定取り消しになったとして、日本人男性がグーグルのアメリカ本社に対して表示差し止めの仮処分を申し立てた件に関し、東京地方裁判所は2012年3月19日に差し止めを命じる決定を下した。ただしグーグルは、表示削除の権限をもつアメリカ本社に、日本の法律規制は及ばないとして、同年3月末時点で表示を削除していない。