ドイツ北部のハノーバー市(ニーダーザクセン州の州都)で毎年開催される世界最大の産業技術総合見本市。メッセはドイツ語で見本市のこと。第二次世界大戦後の1947年、ドイツの経済復興を目指して開始されたハノーバー輸出フェアを前身とし、61年にハノーバー・メッセと改称。60年代からフランスやアメリカの企業も積極的に出展するようになり、70年代には日本企業の本格的な出展も始まった。会場となるハノーバー国際見本市会場は、日本最大の国際展示場である東京ビッグサイトの6倍以上にあたる約50万平方メートルの展示面積を誇る。2012年のハノーバー・メッセは4月23~27日に開催され、工業オートメーション、エネルギー、モバイル技術、工業グリーン技術などの8分野において、69カ国から約5000社が製品や技術を出展。開幕式には中国の温家宝首相がドイツのメルケル首相と共に出席し、中国企業の参加も500社に及んだ。期間中の来場者数は19万人を突破。うち5万人はドイツ国外からの来訪者で、中国やインド、韓国、ブラジルなどからの来訪が増えている。