タイムセールのように売り出し時間を制限することで、購買意欲を高めるマーケティング手法のこと。瞬間マーケティングなどともいう。アメリカのウェブサイト「Groupon(グルーポン)」は、この仕組みを採り入れ、ネット上で飲食店などの割引クーポンを販売するサービスを2008年より展開。約2年間で600万枚近いクーポンを売り上げ、驚異的なビジネスモデルとして注目されている。10年には日本でも、同種のサービスを行うサイトが15以上オープンした。基本的モデルは、運営会社と契約した飲食店などが、料金半額以下になるような割引率の高いクーポンを、24時間、48時間といった制限時間を設けて、専用サイト上で売り出す。時間内に規定人数以上の申し込みがあった場合のみ購入が成立し、全員にクーポンが販売される、というもの。そのため購入希望者の間では、友人を誘ったり、ツイッターなどで呼びかけてクーポンの価値を高め、共同での購入を成立させようとする動きが生まれる。店側にも割引の代償として、宣伝費をかけずに新規顧客を獲得できる、稼働率の悪い時間帯に誘客できるなどのメリットがある。運営会社は、購入が成立した場合に限り、店側から販売手数料を徴収する。