通貨再膨張を意味する英語で、景気循環の動きの中で、物価が持続的に下落するデフレーション(デフレ)からは脱したが、物価が持続的に上昇するインフレーション(インフレ)には至っていない景気の状態のこと。また、中央銀行の積極的な金融緩和政策と政府の財政政策によって緩やかなインフレを生み出し、景気回復をめざすリフレーション政策(リフレ政策)を意味する場合もある。統制インフレーションともよばれる。リフレ政策は、中央銀行が市中の通貨供給量を増やすとともに、物価目標を設定するインフレターゲットを導入するなどし、政府が積極的な財政出動を行って意図的にインフレ圧力をかける。インフレが起きればお金の価値が低下するため、インフレ期待が高まれば、物価が上昇する前に個人や企業は消費行動を起こそうと考え、個人消費や設備投資が増加し、需要の増加が物価を押し上げて、デフレからの脱却と景気回復が図れる。代表的なリフレ政策には、1933年以降にアメリカで実施されたニューディール政策があげられる。なお、インフレーションから抜け出したがまだデフレーションには至っていない状態を、ディスインフレーション(ディスインフレ)とよぶ。