中国政府によって、2007年9月29日に正式に設立された国有投資会社。資本金は2000億ドルで、会長には、前財務次官で国務院副秘書長の楼継偉が就任した。巨額の資産を運用するこの政府系ファンドは、07年1月の全国金融工作会議で決定された、外貨準備の運用の多様化の方針に従い、設立準備が進められていたもの。中国は、同年6月末時点で1兆3326億ドルと世界一の外貨準備を保有するが、アメリカ国債を主体にした構成といわれる。同公司は、受容可能なリスクの範囲で、株式や債券、ファンドなどの金融商品に投資し、外貨準備の効率的な運用を図る。すでに、設立準備期間中の5月には、アメリカの投資ファンドのブラックストーン・グループに30億ドルの出資を決めている。