アメリカのアップル社が市場に投入するタブレット型コンピューター(タブレット型端末機、タブレットPC)。タブレット型コンピューターとは携帯端末などともいい、A4サイズのノートPCよりはサイズがやや小ぶりで、タッチセンサーによる手書き入力が可能な、無線LAN機能を内蔵したパソコンである。iPadは9.7インチのタッチディスプレーを備えた、変形B5サイズのスリムでフラットな形態で、メール機能、Webの閲覧、カメラや音楽やビデオ再生、電子ブックのビューワー機能もあり、加速度センサーを内蔵しているのでゲーム機としても使える。またiPhone/iPod touchで培ったiPhoneアプリの仕様を継承しているので、無料・有料を合わせて10万本以上にも上るソフトウエアが使えることがさらなる強みになっている。当然iTunes Storeからは有料・無料の音楽・映像ソフトもダウンロードが可能なうえ、電子書籍用アプリのiBooks(iブックス)によりiBookstore(iブックストア)から電子書籍データも購入が可能など、従来のパソコンと同等もしくは、それらとは異なる使い方が可能な機能を有する。通信機能としては無線LANのWi-Fi方式と、Wi-Fiに加えて3Gによるデータ通信機能も可能なモデルとがある。記録容量はフラッシュメモリーによるドライブ(16~64GB)方式である。電子書籍のリーダー機能としては、先行する同ジャンルのキンドルやソニー・リーダーなどの強力なライバルになるものとみられている。最低価格モデルで499ドル(1ドル90円として約4万5000円)からで、Wi-Fiモデルは10年3月末、3Gモデルは同年4月発売となっている。