文部科学省が、子どもたちの携帯電話の利用実態や意識を調べるために行った調査。調査名は「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」。富士通総研に委託され、2008年11月21日から12月15日まで、全国の小学6年生、中学2年生、高校2年生とその保護者、および小中高校に対し郵送で行われた。子ども1万448人、保護者9534人、学校2173校から回答が集まり、文科省は09年2月25日に集計結果の速報を公表した。携帯電話の所有率は小6が24.7%、中2が45.9%で、高2は95.9%だった。携帯電話で1日に平均30件以上のメールを送受信すると答えた中2は33.4%で、うち7.3%は1日100件以上のメールを送受信すると回答。1日メール30件未満の中2は、42.8%が午後11時までに就寝するが、1日30件以上メールする中2では25.3%に激減しており、生活面への影響もうかがえる。また、携帯を持つ高2の7.8%が「ネットで知り合った人と実際に会った(または会いそうになった)」と、5.1%が「個人情報や写真などを無断で流された」と回答。一方で、「自分のプロフの公開をしたことがある」高2は44.3%に対して、「自分の子どもがプロフの公開をしたことがあると思う」高2の保護者は16.5%であり、保護者は実態をあまり認識していないことなども報告されている。