太陽系外にあって、質量が地球と大差のない惑星。へびつかい座の方向へ地球から約40光年離れた恒星に、分厚い大気に覆われた惑星があることを、アメリカのハーバード・スミソニアン天体物理学センターなど欧米の研究チームが、2009年12月に「ネイチャー」誌で発表した。この惑星「GJ1214b」の表面温度は200℃前後、大気圧がきわめて大きいことから生命の可能性はないものと推定されるが、大気の存在するスーパー地球が太陽系外で発見されたことは初めてである。このスーパー地球は、太陽の5分の1程度の大きさの赤色矮星を38時間周期で回っており、チリにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)のチリの望遠鏡の観測では、質量は地球の6.6倍で水の氷が4分の3、ケイ素や鉄などが4分の1を占めている可能性が高いとしている。これまで、いっかくじゅう座の方向へ、地球から約500光年離れた恒星で、地球の1.7倍のスーパー地球「コロー7b」が発見されているが、ここにも生命の可能性は少ないとみられている。