世界経済フォーラム(WEF)の総会として毎年1月に開催される国際会議。通例として、スイスの保養地、ダボスで開かれることから「ダボス会議」と呼ばれ、数百に及ぶ分科会では、経済、政治、社会問題など、多岐にわたるテーマで意見交換が行われる。約90カ国、2000人以上に達する出席者には、国際連合を始めとする国際機関の代表や、各国の元首クラスの政治家、多国籍企業の経営者が含まれ、東西ドイツの統一やパレスチナ和平について当事者間の会談が行われるなど、世界的な注目を集める。日本の現職首相の出席は、2001年の森喜朗首相が初。1971年にヨーロッパの経済人を中心に創設された「ヨーロッパ経営フォーラム」が前身で、現在の名称になったのは87年から。主催団体のWEFは、「世界競争力報告」などの発表でも知られる民間の研究機関で、本部はスイスのジュネーブ。ダボス会議には、欧米や中東の産油国に偏重した「金持ちクラブ」との批判もあった。そのため、近年のダボス会議には、NGOや途上国が招かれるほか、南米(4月)やアフリカ(6月)などで地域会合が開催されている。06年6月には、東京で東アジア会議が開催された。08年のダボス会議は、1月23~27日に開催。