絶滅の恐れのある動植物の国際取引を規制するワシントン条約締約国会議で、2007年6月11日に決定した、ヨーロッパウナギの輸出に対する規制。ウナギは卵からの完全養殖が難しく、スペイン、イギリスなどで漁獲されたヨーロッパウナギの稚魚が、中国などで養殖され、かば焼などに加工されて日本に輸出されている。1980年の漁獲量と比べて推定で1~5%にまで激減したため、EU(欧州連合)は今回の会議に、ヨーロッパウナギをワシントン条約の規制対象種にするよう求める提案書を提出し、賛成多数で認められた。これにより今後、輸出には原産国の許可が必要となる。同じ日にEUも漁獲量の削減で合意しており、日本の輸入にも影響が予想される。