親会社などグループの中核企業と、事業取引や人材面で密接な関係にあるが、出資などの資本関係がないため、グループ企業と見なされない会社のこと。資本関係がゼロなこと、中核会社の有価証券報告書に「連結会社」として記載されていないため、こういわれる。中核会社OBを役員など会社幹部に受け入れたり、株主がOBだったり、人的関係が密接なケースが多い。中核会社からの受注は、ほとんどが競争のない随意契約によるもので、売り上げも中核会社に負う率が高い。事実上、無競争なので、受注価格もゼロ連結会社の設定した価格になる場合が多い。中核企業のコストをいたずらに高めるものとして、2007年の郵政民営化見直しに際しては、日本郵政の取引先の32社がゼロ連結会社として認定され、統合されて完全子会社化された。福島第一原子力発電所事故で多額の賠償金支払いに直面する東京電力にも、関東圏内だけでゼロ連結会社が40数社以上あると報道された。資本関係がなく、公表される資料にも記載がないため、ゼロ連結会社の全容解明は困難とされる。