人材派遣会社から、携帯電話やメールなどで連絡を受けて1日単位で仕事を紹介される日雇いの派遣労働。「スポット派遣」「ワンコールワーカー」とも呼ばれる。引っ越しや仕分け作業など、単純作業が中心。1999年に労働者派遣法が改正され、派遣業の対象が大幅に広がったことで、就職氷河期の若者やリストラで失業した人などが流入、一気に広がった。厚生労働省の調査によれば、34歳以下の若者が7割強を占める。派遣先の会社にとっては、1日単位で雇用を調整できるため、日雇い派遣の市場は急速に拡大している。一方で、給与からの不透明な天引き、二重派遣、警備・建設・港湾など法的に派遣が禁止されている業種への派遣など、様々な問題が噴出している。