生産者と消費者を直接結びつける都市の新しいライフスタイルを目指し、農林水産省が運営経費などを助成して2009年8月からスタートした事業で、農産物などの直売市プロジェクト。「マルシェ」はフランス語で「市場」の意味で、都市の公園や駐車場などのオープン・スペースで、毎週1~3日(年間最低110日以上)、野菜や果物を中心に、魚や肉、花、加工食品などを、出店料を払った生産者が直接、消費者と会話を交わしながら販売する。生産者は、都市の中心部で自分の産品を消費者に直接アピールできると同時に、マーケティングの力も強化でき、固定客を獲得することで所得向上も期待できる。消費者は、新鮮で安心、おいしい産品を楽しく買うことができる。都市の地域コミュニティーを活性化することもねらいの一つ。全国で10の企業や団体がマルシェ運営者として公募により選定され、09年8月の新潟を第1号に、東京や大阪、札幌、福岡、横浜など全国10カ所で順次オープンしている。