国家公務員の給与水準を100とした場合に、地方公務員の一般行政職の給与水準がどの程度かを表す指数。職員構成を学歴や経験年数別に区分し、地方公共団体の職員構成を国の職員構成と同一と仮定して算出するもの。国家公務員と地方公務員の給与比較を行うため、総務省が毎年取りまとめている。同指数は、1974年度に110.6(全地方公共団体平均)とピークを迎えて以降漸減し、近年は98台と、2004年から8年連続で国家公務員を下回っている。総務省が12年3月に発表した「平成23年地方公務員給与実態調査結果」によれば、ラスパイレス指数の平均は98.9だった。都道府県別では、静岡県の103.4が最高値で、北海道、岡山県の92.5が最低値。一方、東日本大震災からの復興予算捻出のために成立した国家公務員給与削減臨時特例法によって、12年度から2年間、国家公務員の給与が平均7.8%カットされている。このため、財務省の試算によれば、12年度の同指数の平均は106.9と近年にない高水準となる見通しとなっている。