同一の土地で林業や農業、水産業、畜産業などを組み合わせ、生産力の増加を可能にする、持続的土地利用システムのこと。農林複合経営と訳される。Agriculture(農業)とForestry(林業)を組み合わせた合成語。もとは、開発途上地域の熱帯地方において、安定した農業生産を行うために導入された、樹木を利用した農業手法を指す。熱帯雨林の生態系を生かして多種多様な樹木を育て、その間でさまざまな作物を栽培することで、土地を有効活用できる。1978年、ケニアに世界アグロフォレストリーセンター(WAC)(旧国際アグロフォレストリー研究センター JCRAF)が設立され、国際的なアグロフォレストリーの研究と普及が進められている。近年、環境問題が深刻化するなか、さまざまな分野で注目されている。