1998年策定の第5次全国総合開発計画に盛り込まれた、長大な橋や海底トンネルの建設を伴う道路の六つの整備計画。目標年次は2010~15年で、07年度までに道路特定財源から総額約70億円の調査費が拠出されたが、計画の具体化には至っていない。また、東京湾口道路(千葉県~神奈川県)の建設候補地が、赤字路線の東京湾アクアラインに隣接するなど、その必要性にも疑問の声がある。道路特定財源の使途などへの批判の高まりを背景に、08年3月には国土交通省が、同省所管の財団法人で、プロジェクトの調査を行う海洋架橋・橋梁調査会の09年度での解散を決定。08年4月にはプロジェクトを凍結する方針が示された。プロジェクトには他に、伊勢湾口道路(愛知県~三重県)、紀淡連絡道路(和歌山県~兵庫県淡路島)、関門海峡道路(山口県~福岡県)、豊予海峡道路(愛媛県~大分県)、島原・天草・長島架橋(長崎県~熊本県~鹿児島県)がある。