インターネット検索の最大手グーグル(Google)が運営するアンドロイド搭載スマートフォン(アンドロイド携帯)や、アンドロイド搭載タブレットPC用のアプリを配信するネットショップ。アンドロイドは、グーグルが開発し、メーカーにオープンソース(無償)で提供しているオペレーティングシステム(OS)で、ウインドウズ系のPC用とモバイル用とがある。アプリとは、アプリケーション・ソフトウエアの略称で、特定の機能を実行する目的で開発され、スマートフォンなど実機にダウンロードして使う専用ソフトを指し、業務用からエンターテインメント、学習向けやゲームなど様々なジャンルのものがある。アプリには、グーグルなどショップの運営サイドが提供する以外に、企業・個人に限らず第三者が開発し、仕様基準をクリアしてショップに登録されるものとがあり、いずれも無料と有料のアプリがある。アンドロイド・マーケットと同様に知られているのが、iPhone/iPad/iPodtouch用のアプリを提供するネットショップとして、アップルが運営しているアップストア(App Store)である。アップストアは、iPhone3Gの世界同時発売とほぼ同時の2008年7月にサービスを開始し、アプリ登録件数は累計で33万件以上、ダウンロード件数も100億回以上(いずれも11年1月現在)とされる。一方、サービス提供のキャリアは同様であるものの、アンドロイド・マーケットのアプリの登録件数は約6万7000件(11年2月現在)とされる。今後、無償のアンドロイドOSを採用し、とりわけアジアマーケットをターゲットとするスマートフォンメーカーの参入が見込まれることから、アンドロイド・マーケットのアプリ件数が増加するものと見込まれている。