高速無線通信規格WiMAX(ワイマックス)のうち、移動体通信用規格のモバイルWiMAXの次世代規格。ITU(国際電気通信連合)によって第4世代移動体通信規格(4G)の一つに選定されている。2011年3月にアメリカ電気電子技術者協会(IEEE)でIEEE802.16mとして規格の標準化作業が完了し、業界団体のWiMAXフォーラムでの標準化も5月に完了した。従来規格のモバイルWiMAX(IEEE802.16e)と比べ、通信速度が高速化され、高速移動への対応が強化されたことが特徴で、通信速度はモバイルWiMAXが下りで最大40Mbps(メガビット/秒)、上り最大10Mbpsであるのに対し、WiMAX2は理論的に下り最大330Mbps、上り最大110Mbpsと、光ファイバー並みの通信速度が可能となっている。移動中の通信でもモバイルWiMAXの時速120キロに対し、WiMAX2では時速350キロでの移動中の通信が可能とされる。日本ではUQコミュニケーションズが実用化を推進しており、11年5月に2.6GHZ(ギガヘルツ)帯電波利用の実験試験局の免許を取得、7月から実証実験を開始した。同社では、13年の早い時期にサービスを開始する予定。