アメリカの12の地区連邦銀行が、管轄地域の景気動向や経済状況を調査した報告書。地区連銀景況報告ともいう。各地区の個人消費、製造業、サービス、建設、金融、物価、賃金、雇用、不動産市況、などが説明されている。表紙がベージュ色であることから、この名前がついた。FOMC(公開市場委員会)開催の2週間前の水曜日に、中央銀行に相当するFRB(連邦準備制度理事会)が公表する。FOMCは、日本の日銀金融政策決定会合に相当し、年8回、定期開催される。報告は、FOMCが金融政策を決定する上での重要な判断材料として利用され、株価などにも影響を与える。2007年9月5日に発表された報告では、世界的な金融市場の動揺を引き起こしたサブプライムローン問題の分析が注目されたが、「住宅市場に大きな影響を与えているが、経済全体への影響は限定的で、景気は緩やかに拡大している」との認識を示した。