環境対策と景気対策を目的に、環境性能に優れたエコカーの普及を促進するための国の補助金制度。2009年4月10日の経済危機対策で発表され、5月29日の09年度補正予算の成立により制度の実施が確定、6月19日から申請受付が開始された。古い車両を廃車して新車を購入する場合と、新車購入のみの場合に分かれる。廃車をともなう新車購入の場合は、登録(軽自動車は届け出)から13年を超える車両を廃車して、乗用車(普通車・小型車、軽自動車)では10年度燃費基準を満たす車両、トラック・バスなどの重量車では新長期規制を満たす車両を購入すると、普通車・小型車で25万円、軽自動車で12万5000円、重量車は車体重量に応じて40万~180万円が補助される。新車購入のみの場合は、乗用車では10年度燃費基準より15%以上燃費性能がよく、05年排出ガス基準値より75%以上排出ガスを減らす条件の車両ならば、普通車・小型車で10万円、軽自動車で5万円が補助され、重量車では15年度燃費基準を達成し、NOx(窒素酸化物)・PM(粒子状物質)10%低減車両ならば、車体重量に応じて20万~90万円が補助される。いずれも、登録後1年以上の使用が補助金交付の条件。対象期間は09年4月10日から10年3月末までで、予算枠を使い切った場合は期限以前でも終了となる。