BSフジで放送中の「Beポンキッキ」をはじめ、長らくフジテレビ系列の「ポンキッキ」シリーズでおなじみの恐竜の子どもの人気キャラクター「ガチャピン」の声質で歌声を作成するソフトウエア。株式会社インターネット(本社、大阪府大阪市)が2010年10月8日にオープン価格(店頭予想売価1万5750円)で発売する。ヤマハが開発した音声合成ソフト「VOCALOID2」を採用しており、メロディーと歌詞を入力すると、合成音声が歌唱する。この音声合成ソフトは07年にクリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社、北海道札幌市)が発売した「キャラクター・ボーカル・シリーズ01 初音ミク」でも採用され、そのイメージとしてデザインされたアニメ風の美少女キャラクターとともにロングヒットとなっており、昨今にいたってもネット上の投稿サイトなどで広く活用されている。操作方法はやさしく、画面に表示されるピアノの鍵盤をクリックしながら音符の情報を入力し、その音符に合わせて、カタカナ、ひらがな、ローマ字のいずれかで歌詞を入力していくだけで、演奏と歌声を作成できる。曲のテンポや音域の調整も可能だが、キャラクターの声質を保つため、ガチャッポイドの場合は、低い“ファ”からその1オクターブ上の“ラ”までの音域と、1分間に90~150拍のテンポが推奨されている。声質を女性的にしたり男性的にしたり、ビブラートをはじめとするさまざまな歌い方を設定したり、あるいは最大で16人相当のコーラスを入れたりと、ユーザーの技術力に応じて高度な用法にも対応できるよう機能に幅がもたされている。標準の音声フォーマットであるWAVファイルや、携帯プレーヤーやネット上で用いられることが多いMP3などの音声圧縮ファイルに変換して保存が可能。特典として、ヤマハ開発の「VOCALOID-flex」によってユーザーのしゃべっている声をガチャピンの声質に変換する有料サービスを6カ月間無料で使用できる。