リクルートが運営する、就職活動で内定を得られない学生向けの求人情報サービス。2005年に試験的な実施を始め、07年から本格展開している。対象は、例年春ごろにピークを迎える内定獲得の時期を過ぎても内定を得られていない、翌春の卒業見込み者。応募はインターネットで受け付け、登録した学生には、勤務地などの希望条件を考慮して選ばれた10社程度が紹介される。09年は、関東、東海、関西の各エリアと静岡県に所在する企業が対象で、エントリーシートや筆記試験などの事前選考を経ずに、先着順で面談を受けることができる。さらに、登録時に入力した学校、学科などの基本情報が登録企業に伝えられており、企業から面談のリクエストが寄せられることもある。学生、企業ともに登録は無料で、内定が成立した場合にのみ、企業が成功報酬をリクルートに支払う。成功報酬型のシステムから、大企業に比べて採用にコストをかけられない中小企業の利用が多く、08年度には2000人を超える内定が決まった。しかし、7月に始まった09年度の同サービスでは、最初の1週間で前年同時期の2倍以上の学生が応募した一方で、企業の登録が大幅に減少していることが報じられた。08年秋以降の深刻な景気後退のため、新規採用を控える企業が増加していることが背景にあると推測される。