関税と貿易に関する一般協定(GATT)における、1993年のウルグアイ・ラウンド合意で、日本が毎年輸入を義務づけられたコメのうち、基準値以上の残留農薬が検出されたり、保管中にカビが生えたりして、食用に適さないと判断されたコメ。汚染米とも言われる。有機リン系の殺虫剤メタミドホスなど、人体に有害な物質が検出されており、食用としては使用できないが、工業用として、のりの材料や、肥料などに使うことができる。入札や随意契約などで、年間2000tほどが、通常のコメの15分の1ほどの1tあたり平均6000円ほどで販売されているという。2008年9月、大阪市の米粉加工会社が事故米を食用と偽って転売していたことが発覚。政府は酒造会社や菓子業者、福祉施設など350以上の企業、施設に事故米が出荷されていたことを明らかにした。