東京湾の東京都大田区城南島と江東区若洲を結ぶ東京港臨海道路のうち、中央防波堤外側埋立地と若洲間の東京湾第三航路上に架橋される橋梁の名称。東京湾岸の、千葉方面と江東区木場から臨海副都心を経て神奈川・横浜方面を結ぶ首都高速湾岸線や通称湾岸道路(国道357号線)など、東京湾臨海部では慢性的な交通渋滞が起きている。速やかな物流を確保するために、城南島から中央防波堤外側埋立地を経て若洲をつなぐ約8キロの東京湾臨海道路の建設が2011年度の完成を目指して進められ、このうち城南島から中央防波堤外側埋立地を結ぶ海底トンネルは、第1期事業として02年に完成。第2期事業の中央防波堤外側埋立地と若洲間を結ぶ4.6キロのうち、橋梁部にあたるのが東京ゲートブリッジである。橋をくぐる東京湾第三航路の船舶航行に合わせて、橋桁は高さ4.6メートルに設けられる一方、隣接する羽田空港のため、三角形の構造物を合わせて強度を生み出すトラス橋方式を採用して高さを抑えた。東京ゲートブリッジの概要は全長2933メートル、水面からトラス最上部の高さは87.8メートルで、片側2車線が通る。陸地側には約1.6キロの歩道も整備され、手押し自転車の通行も可能で、高さ60メートルの展望台からは東京湾や都内の景色が一望できる。東京港臨海道路の開通により、臨海部の渋滞が大幅に緩和されるものと見込まれ、経済効果は年間300億円と試算されている。