在京の民放キー局5社と、広告代理店大手の電通が推進するビデオ・オン・デマンド(VOD)サービス。過去に放送した番組を、今後発売されるインターネット対応テレビに有料配信するもので、日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンの5社が参加している。2012年4月2日のサービス開始予定で、NHKも遅れて参加の意向を示している。「日テレオンデマンド」や「テレ朝動画」など、すでに各社独自にVODサービスを展開しているが、「もっとTV」では全局のコンテンツがより手軽に視聴できるようになる。2月7日には、パナソニックの薄型テレビ「VIERA」の新シリーズが、初の「もっとTV」対応機種として発表された。リモコンに「もっとTV」ボタン(VODボタン)を搭載しており、番組視聴中に押すと関連コンテンツが自動でピックアップされる。たとえば、ドラマの放送中に過去放送分へすぐアクセスできるなど、見逃し視聴ニーズに応えることで、番組の楽しみ方の幅を広げる。料金は局ごとの設定となるが、1番組数百円程度の見通し。支払いはクレジットカード決済と、携帯電話(モバイル)決済に対応する。スマートフォンやタブレット端末への展開も検討しているという。