ソニーが販売する電子書籍端末。電子書籍端末は、電子書籍リーダー、電子ブックリーダーとも呼ばれる。デジタル化された書籍をインターネット上の電子書籍販売サイトからダウンロードし、電子書籍端末に読み込んで利用する。ソニーは、同名の電子書籍端末を2006年から欧米で発売しているが、10年12月10日に日本でも発売を開始した。製品は、6インチの新書サイズ「Touch Edition」(PRS-650)と文庫サイズの「Pocket Edition」(PRS-350)の2種類。どちらも解像度は600×800ドットの16階調グレースケールで、Kindleと同様、E ink方式の電子ペーパーを採用。1台に約1400冊のコンテンツが保存できる。タッチパネル式なので、指先でディスプレーをなぞることでページをめくるなどの操作が可能になっている。また、画像ファイルのフォーマットであるJPEGやGIF、PNG、BMPにも対応しているので、デジカメなどで撮影した写真データを表示することもできる。ただし、無線LANなどの通信機能は備えていないので、リーダーをパソコンに接続し、専用のソフトウエア経由で電子書籍のデータを入手する必要がある。なお、Touch Editionには、ソニーの独自規格のメモリであるメモリースティックPROデュオのスロットと、SDメモリースロット、ヘッドホンジャックが装備。音楽データのフォーマットであるMP3とAACにも対応しているので、電子書籍を読みながら音楽を再生することもできる。