経済産業省が2004年から06年にかけて実施した、日本人の体格調査。収集されたデータは、工業製品の寸法や形状を決定するための最も基本的なデータとして、衣料品のサイズ、家具、家庭電化製品、自動車、住宅などの製品や、工場やオフィス、駅、公園などの施設環境の設計などに活用される。調査は、「人間特性基盤整備事業(size-JPN)」として、委託先の社団法人人間生活工学研究センターが、6742人の身長や体重、手足の寸法など163カ所を計測し、男女別、5歳ごとの年齢別に集計した。同様の調査は1992~94年にも行われたが、産業界からデータの更新が望まれたため、12年ぶりの調査となった。なお、前回と比較した体格の変化では、男性は30歳以上で身長、体重、胸囲が増加し、大柄になっている。とくに40歳代は、身長が170.1cmと2.8cm高く、体重が69.8kgと約4kg増加、肥満度を示すBMI値(体重を身長の二乗で割った数値で25で肥満とされる)が24を超えるなど、肥満の傾向がみられた。また、女性は25歳以上のすべての年代で体格が細くなり、BMI値も75~79歳を除き前回を下回るなど、細身の傾向がみられた。