コンクリート内部の膨張圧によって、コンクリートの表面が剥離する現象。コンクリート中の水分が凍結と融解を繰り返す凍結融解作用や、砂や砂利の代わりに不適切な骨材を用いたために化学反応が起こる反応性骨材、鉄筋の錆(さび)などが原因とされる。2008年7月8日、国土交通省は、神奈川県藤沢市の生コン製造販売会社が、砂の代わりに、可燃ごみの焼却灰からできる「溶融スラグ」を混ぜたJIS規格不適合製品を納入していたと発表。この生コンが使われたいくつかの物件で、ポップアウト現象が確認され、工事が中止となった。同社によれば、07年7月から08年6月にかけて、藤沢、横浜、綾瀬、大和、鎌倉、茅ヶ崎の県内6市で、196物件に納入したという。入居済みのマンションや公共工事も多く含まれており、県や各市、ディベロッパー等が調査、対応に追われている。