会期が正月をまたぐ国会をいう。国会には、毎年1月に召集される通常国会(常会)、衆議院解散による総選挙後に召集される特別国会(特別会)、そのつど案件に応じて召集される臨時国会(臨時会)がある。会期は、常会が150日、他は衆参両議院一致の議決で定める。会期の延長は、常会が1回、他は2回までとされている。2007年の臨時国会は、9月10日に召集され、会期を11月10日までの62日間としたが、その後12月15日まで35日間延長、さらに08年1月15日まで31日間再延長して、「越年国会」となった。越年国会は、通常国会が1月に召集されるようになった1992年以降では、93~94年に政治改革関連法案を扱った細川護煕内閣以来14年ぶり2回目。福田康夫内閣の場合、会期を再延長した背景には、新テロ対策特措法案を成立させるねらいがある。同法案は参議院で否決されるか、あるいは60日以内に議決されないときは否決とみなし、衆議院で3分の2以上の多数で再可決することが可能になる。