2009年5月から始まる裁判員制度に向けて、日本弁護士連合会(日弁連)が、法廷用語を分かりやすく言い換えた用語集。08年4月末に三省堂から発売された。日弁連では、一般市民が難解な法律用語を理解できるよう、04年にプロジェクトチームを設置し、言い換えの具体例を検討してきた。07年12月、同チームは合計61語について検討した最終報告書を発表。これを収めた書籍として一般向けの「裁判員のための法廷用語ハンドブック」と、法律家向けの「裁判員時代の法律用語」を刊行した。例えば「冒頭陳述」については「検察官や弁護人が最初に述べる事件のストーリー」。「未必の故意(殺意)」は、「必ず殺してやろうと思ったわけではないが、死んでしまうならそれでも構わないと思って…した」などと、それぞれ言い換えられている。