国賓とは、政府が公式の資格で招待し国費で接遇する外国からの賓客で、国王夫妻や大統領夫妻、または国家元首などこれに準じる者に与えられる地位。公賓とは、同じく政府が公式の資格で招待し国費で接遇する外国賓客であるが、国賓に次ぐ、たとえば皇太子、その他の王族、首相、副大統領などに与えられる地位。国賓、公賓についてはそれぞれの接遇様式が定められている。国賓の招待期間は原則として3泊4日(京都迎賓館に行く場合は1泊追加)。10人までの随員と駐日大使夫妻の国内滞在経費を政府が負担する。接遇決定手続きは閣議決定。宿舎は原則として迎賓館。歓迎行事は皇居で行われ、天皇皇后両陛下、皇族方、三権の長、総理大臣以下閣僚が出席する。また、宮中晩餐会が催される。公賓の招待期間は原則として3泊4日(京都迎賓館に行く場合は1泊追加)。8人までの随員と駐日大使夫妻の国内滞在経費を政府が負担する。接遇決定手続きは閣議了解。宿舎は原則として迎賓館(ホテルの場合もある)。歓迎行事は、総理大臣官邸か迎賓館で行われ、総理大臣以下閣僚が出席。天皇陛下による会見(引見)があり、皇太子の場合は宮中午餐会が催される。原則として、一度国賓として招待されると二度目は最低10年以上の間が置かれる。年間の国賓の数は原則として決まっていないが、最近の10年で平均して年に1~2組である。