日本の民主党の政策決定機関。イギリスの「シャドー・キャビネット」(影の内閣)にならったもので、政府の閣僚ポストに対応する組織を設置し、政権交代に備えた活動をしている。イギリスでは19世紀末から制度化され、野党第一党が「影の内閣」を組織し、保守党と労働党の二大政党が政権交代を繰り返しながら政治を担ってきた。日本では1991年9月に社会党が「影の内閣」を発足させたのが最初。現在の民主党は99年9月に「ネクスト・キャビネット」(次の内閣)を創設。2009年5月19日に鳩山由紀夫代表のもとで承認された「次の内閣」は次のとおり。総理=鳩山由紀夫、副総理=小沢一郎・菅直人・輿石東、国務=岡田克也、官房長官=直嶋正行、総務=原口一博、外務=鉢呂吉雄、防衛=浅尾慶一郎、内閣府担当=松井孝治、財務=中川正春、金融担当(経済財政担当)=大畠章宏、厚生労働=藤村修、年金担当=長妻昭、経済産業=増子輝彦、法務=細川律夫、文部科学=小宮山洋子、子ども・男女共同参画担当=神本美恵子、農林水産=筒井信隆、国土交通=長浜博行、環境=岡崎トミ子