2012年12月16日投開票の衆議院議員選出総選挙。同年11月14日に行われた野田佳彦首相(民主党代表)と自由民主党の安倍晋三総裁による党首討論の際、野田首相が11月16日に衆議院を解散する考えを表明し、12月4日に公示された。選挙は、前回09年8月30日投開票の第45回総選挙で圧勝した民主党政権の続行か、自民党の政権奪還か、日本維新の会など「第三極」を目指す政党の勢力拡大かが話題となり、12政党が届け出、1504人が立候補した。選挙結果による獲得議席数は、自民党294(小選挙区237、比例57)、民主党57(小選挙区27、比例30)、日本維新の会54(小選挙区14、比例40)、公明党31(小選挙区9、比例22)、みんなの党18(小選挙区4、比例14)、日本未来の党9(小選挙区2、比例7)、共産党8(比例)、社民党2(小選挙区1、比例1)、新党大地1(比例)、国民新党1(小選挙区)、無所属5(小選挙区)となり、民主党は選挙前の230議席からおよそ4分の1に激減。自民党は選挙前の118議席から過半数(241)を大きく上回り、約3年ぶりに政権を奪還した。投票率は59.32%(小選挙区)で、戦後最低だった1996年の59.65%を下回った。安倍総裁は2012年12月26日の特別国会で首相指名を受け、第96代の首相に就任。同日、公明党との連立による第2次安倍政権が発足した。今回の総選挙は、最高裁判所が「違憲状態」と判断した「一票の格差」を解消しないまま実施されたことで、今後の選挙無効訴訟の動向も注目されている。